こんにちは。あまいスイカ広報部です。
あまいスイカの豆知識コーナーでは、基本的に国内のスイカ情報をメインにご紹介することが多いのですが
今回は少しだけ視点を変えて、日本が輸入している「スイカ」についてご紹介していこうと思います。
そもそも、普段からスーパーなどで目にするスイカは国内産ばかりですから
スイカを輸入しているという事自体があまり知られていないかもしれません。
しかし、日本では毎年海外からスイカを輸入しているという事実があります。
日本が輸入しているスイカはどこから?
全世界のスイカ生産量を並べると、そのほとんどは中国になっています。
割合で言うと、毎年世界のスイカの6割~7割は中国で栽培されており、飛び抜けた存在になっています。
ただし、日本が輸入しているスイカの輸入先には中国がありません。
2020年、財務省の貿易統計データによると
オーストラリア、アメリカ、韓国、メキシコから合計、約65万トンを輸入しています。
内訳としては
オーストラリアが27.5万トン、アメリカは22.6万トン、韓国は9.9万トン、メキシコが約7万トン
となっています。
2019年、国内生産量が最大であったのは熊本県の約4万7500トンであったことから
かなり大量のスイカが輸入されているという計算になります。
では、なぜ一般消費者のもとに輸入スイカがほとんど現れないのか?
理由は様々ですが、もっとも言われているのは
「日本産のスイカのように手間暇かけた味に勝てないから」
と分析されていることがあります。
日本の果物は育てられ方が違う
スイカにかぎらず、日本で生産されている果物は大衆化よりも高級志向が進んでいることから
少数生産でいかにクオリティを上げるか?というこだわり方に進んでいると言われています。
ですから、例えば中国のように世界の約6割のスイカを栽培していても
それが必ずしも消費者に受け入れられるかどうかは別だというわけです。
日本の農家さんの多くは職人気質であり、伝統的に技術を継承したり
その中にあってさらに美味しく作る工夫をしていることが多いわけですね。
もちろん、海外のスイカが全て日本人の口に合わないというお話ではありません。
実際に南アフリカに在住していた筆者の友人は、いわゆる楕円形の原種に近いスイカが
非常に美味しかったことを教えてくれました。
要するに、需要と供給、そして消費のバランスの問題なのだと思います。
安ければ売れる時代にはならなかった
日本が経済的に一気に恵まれる機会となったいわゆるバブル時代であっても、景気が上がって儲かった会社が増えた結果、物の値段は一気に引き上がったと言われています。
しかし、その引き上げに景気が追いついていたため、相乗効果で高くても買う、という状況だったわけです。
現在は約30年にわたってサラリーマンの給与が上がらないという景気低迷が続いていますが
消費量は落ちても、どうせ買うなら「ちゃんとしたもの」を買う、という風向きはあまり変わっていないのかもしれません。
特に、フルーツや野菜のように生鮮食品として口にするものや
嗜好品として楽しむものに関しては、その傾向が顕著だと言えるのでしょう。
もちろん、あまいスイカではこだわりを持ったスイカだけを特別に販売しておりますので
スーパーでは食べられないようなスイカを食べてみたいという方はぜひ一度ご賞味くださいませ。