こんにちは。あまいスイカ広報部です。
スイカに限らず、なるべく自然のまま育てる栽培方法として挙げられるのが放任栽培という方法です。
トマトであれば「永田農法」が有名な放任栽培ですが
スイカでも家庭菜園では放任栽培をするという方法があります。
もちろんメリットもあればデメリットもありますが、手間がかかりやすいスイカ栽培においては
ポイントとして知っておくと家庭菜園が捗るかもしれません。
放任栽培でも植え付けなどに工夫は必要
放任栽培という言葉を聞くと
「植えたら放置して収穫するだけ」というイメージが先行するかもしれませんが
実際には、放任栽培を成立させるためには一定の条件が揃う必要性があります。
また、品質を一定にすることが非常に難しいため、商品としてスイカを作っている方からは好まれない傾向にあります。
スイカの放任栽培に適しているのは
栽培している畑が遠くて細かく手入れするのが難しい場合や
通常よりも多く収穫して実験的に試してみたいという場合になります。
メリットやデメリットの存在
放任栽培は前述の通り、通常の家庭菜園などに比べて手間をかける回数が少なくなります。
細かいお手入れが大切なスイカ栽培では
もちろんこの手間を省略出来るのはメリットだと感じるかもしれません。
しかし、逆にデメリットとしてはプランターや鉢での栽培など、家庭菜園らしく育てるのが非常に難しくなります。
放任栽培ではツルが伸び続けてしまい、摘果もほとんど行いません。
このため、株を植え付ける場所の広さも必要になってくるため、後処理もその分大変です。
ツル科の植物は、カットしない限りかなりの生命力で伸び続けてしまうため
放任栽培をしていたら隣の土地にツルが伸びてしまうというケースも少なくありません。
味の一定化が難しい
放任栽培は土地の水はけはよく、広さなども大切な要素です。
しかし、フルーツ栽培においてもっとも大事なポイントとも言える味の均一化
これが、放任栽培をする上でもっとも弱点かつデメリットだと言えます。
通常、スイカを育てる上ではツルをカットしたり、摘果をすることで味を凝縮させていきます。
ですが、放任栽培はこういった工程を省いてしまうため、スイカ1つ1つに均一な栄養を与えることも難しいのです。
株間の広さも必要なため、よほど植え付ける場所が広いという場合以外には家庭菜園向きの栽培方法でもありません。
スイカは手間をかけるほど美味しい
自然のチカラで育てたスイカも、時には美味しいものが出来上がることがありますが
これには様々な条件が重なる必要があるため、やはり手入れをする通常の栽培の方が安定しやすくなります。
他の野菜やフルーツの連作障害を防ぐことが目的である場合や
植物のサイクルを変えたいという場合には
放任栽培にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
もちろん、難易度が下がるというわけではないのでその点は注意しておきましょうね!