こんにちは。あまいスイカ広報部です。
種がないことから食べやすいと言われている種無しスイカですが
実は食べやすさにも関わらず、スイカの普及率としてはまだまだ低かったりします。
しかも、種無しスイカの開発研究をしたのは他でもない日本です。
種無しスイカは美味しくないというイメージがあるのかどうか。
それとも見た目?何故広がりきらないのかを考察してみます。
一般的なイメージが縞模様であること
「スイカを想像してください」
こんなことを言われると、おそらくほとんどの方々は頭の中で縞模様の外皮から見るスイカ
もしくは、縞模様の皮がついたカットスイカを想像すると思います。
現在、鳥取県、大栄などのスイカの名産地には縞模様でありながら種のないスイカも存在していますが
種無しスイカの主流はやはり「ブラックジャック」や「ひとつだね」という品種です。
見た目のインパクトは非常に強いですが、見かけたことがあるかどうかで言うと
おそらくほとんどの一般的なスーパーには並んでいません。
人間は文字からなどで考える情報よりも
視覚からの情報処理能力の方が圧倒的に高いと言われているため
意識していない間に、あまり見たことのない黒いスイカを回避しているのかもしれません。。
じつは種無しスイカを開発したのは日本
ブラックジャックのように、見た目に馴染みのないスイカなどは輸入品だと勘違いされることもありますが
種無しスイカの開発者はもともと、日本の木原 均(きはら ひとし)さんという遺伝学者さんです。
もともと、木原さんは京都大学で植物などに関わる研究をされていた方であり
さらにコムギの祖先の発見者としても著名な方です。
まだ、当時は開発されて間もなかった頃から、普通のスイカよりも食味が劣ると言われたり
栽培にかかる手間などが相まってあまり普及しなかったとも言われています。
もちろん、現在では栽培に手間をかけることは企業努力の1つですし
味の追求は果物や野菜に関わらず常に行われ続けています。
このため、現在では味の依存が品種よりも作り手の農家さんなどに依存することが多いので
種無しスイカだから美味しくない、という昭和の認識はなくなっています。
ただ、これまでのスイカの広がりの中で種がないという部分にあまりメリットを感じなかったというのが
日本で種無しスイカが普及しきらなかった原因ではないでしょうか。
実は東南アジアでは大人気の種無しスイカ
日本に暮らしていると、清潔な水道がそこかしこにあって当たり前という感覚を持ちますが
アジア全ての国がこういったインフラに対応しているというわけではありません。
同様に自動販売機やコンビニなどなど、日常生活に便利なものが溢れていない地域もあります。
そもそも、スイカは夏の暑さ対策にも効果的であることから
種無しスイカは主に東南アジアでは人気のある品種になっています。
お水やジュースの代わりにスイカで水分補給をする、というのが根付いているためです。
日本ではこういった意味も少しずつ知られるようにはなりましたが
どちらかと言えば嗜好品寄りであるため、これからの広がりに期待したいところです。
あまいスイカのブランドスイカでは確実に美味しい種無しスイカをご紹介しておりますので
普通のスイカは何度か食べたなあというリピーター様は、ぜひブラックジャックなどの種無しスイカもチェックしてみてください。