【これってホント?】スイカさえあれば生きていける?

こんな事を書いてしまうと「スイカだけじゃ絶対生きていけないでしょ!」と感じる方もいると思います。

昨今のように様々な食材が家にいても手に入れられる便利な生活があると、いくらスイカ好きと言ってもスイカだけしか食べられないなんて・・・想像がつかないですよね。

今回は、私たち日本人と同じような暮らしではなく、アフリカのカラハリ砂漠で生活をしている「サン族」という狩猟民族と、スイカの関係についてご紹介します。

人間は果たして、スイカがあれば生き延びることが出来るのでしょうか?

気になる生活スタイルを少し紹介していきます!

人間にとってスイカとは何か

実は上述にあった内容を長年研究している日本人がいました。

その方は国立民族学博物館の教授である【池谷和信(いけやかずのぶ)】さんと言います。

自然と人間の共存や様々なテーマについて研究をされているそうです。

その研究の中で、なんと、アフリカ地帯で生活し野生のスイカで命をつなぎ、狩りをつづける民族【サン族】と出会い、その生活や暮らしを20年以上にわたって調査をしたとのこと。

そして、その内容をこちらの見出しである『人間にとってスイカとは何か』という著書を2015年に出版し、「日本タイトルだけ大賞」という賞を受賞されているとか。

そんな賞があったなんて私も初耳でしたが・・・。

では、前置きはここまでにして、さっそく本題にうつりましょう。

スイカで生きる「サン族の暮らし」

過去にも何度か紹介した内容ですが、スイカはもともと、アフリカの砂漠地帯で生まれました。

野生のスイカは私たちの知っている丸々として、甘くてジューシーなスイカとは違い、ソフトボールほどの大きさで、味はそれほど甘いとはいえませんが、栄養価は日本のスイカよりも高いとされています。

カラハリ砂漠は、1年の半分以上は雨の降らない気候で、水を確保するための井戸などもなく、自然の植物や果実から水を補給しなければいけませんでした。

そんなサン族にとってスイカはとっても貴重な水源で、スイカから飲み水を確保する、そんな生活を送っていたんです。

サン族がスイカから水分を抽出する方法は、ただスイカを食べたり、切ったスイカから水分を取り出すのではなく、スイカを細かく砕いたものを鍋に入れ、それを火にかけ、その上から灰をかけるとのこと。

灰をかけるなんて驚きですよね!?

でも、そうすることによって、スイカの実の部分が溶け、約10分~15分ほどで水分と繊維質に分離するのだそう。

そして、繊維質である上澄みを取り除き、スイカの水分を余すことなく飲み水として確保しているそうです。

そんな方法を編み出すなんて、やっぱり人間はスゴイ・・・!

野生のスイカはそんなに沢山あるの?

サン族はあくまで野生のスイカを糧にしているだけなので、スイカが無限に出てくるわけもなく限りがあります。

なので、サン族は野生のスイカが育っている場所に簡易な住まいをつくり、その野生のスイカを井戸がわりにして生活しているのだそうです。

そして、スイカがなくなったら、次のスイカが育っている場所を追い求めて移動をし、住まいを転々としているのだとか。

やっぱり自然の中で暮らしていくことは、とても大変なんですね・・・。

また、カラハリ砂漠で野生のスイカを必要としているのはサン族だけではなく、ヤギやトリたちもスイカを食べて水分を補給しているため、砂漠でのスイカの価値は計り知れないですね!

水分としてだけではなく、食料にも生活必需品にもなる!?

もちろん、日本では水分補給という意味合いよりも、スイカの味を楽しむものとして食べられていますよね。でも、サン族にとっては立派な食糧であり、また生活必需品なのです。

そして、食べ方とひとつとっても、日本とは全く違った形で食べられていたのです。

スイカ鍋にしたり、丸焼きにしてみたり、さらにはスイカ石鹸なるものをつくって利用しているとか!

スイカ鍋はちょっと興味がありますね・・・(ゴクリ)

それにしても、スイカがここまで万能なんて驚きませんか?

まさか石鹸になるだなんて、日本に住んでいると全く想像もつきませんでした。サン族の知識や知恵はすごいですね!

スイカだけでも生きていける!

カラハリ砂漠では、自然保護区内に暮らしているサン族を、自然保護区外に強制移住をする政策が組まれ、なんと、これまでスイカからしか取れなかった貴重な【水分】が、いつでも確保されている“便利な暮らし”ができる環境になったのです。

ふつうであれば、その方が楽でいいように思うのですが、しばらくすると、自ら水のない自然保護区内に戻って、狩りをし、スイカから水分を補給する生活にもどる人たちがいたのです。

ようするに水が確保されていなくとも、十分に生きていけるということの証明なのでしょうね。

さまざまな“暮らし”

今回はある民族についてのお話でしたが、同じ人間でもこんなにも違いがあるんですね。

環境や慣れって本当にすごいです。

私たちが今置かれている環境や、便利な暮らしに慣れてしまっているため、今からサン族のような暮らしをしろと言われても難しいところが沢山ありますが、本来、人間のもつ生命力は【スイカだけでも生きていける】というお話でした!

<参考サイト>(アクセス日:2020/07/26)
https://www.tbsradio.jp/55125