サムネイル画像引用元:https://karapaia.com/archives/52197780.html
こんにちは。あまいスイカ広報部です。
スイカを切ったら何故か渦巻きのような形が見えた…という経験はありませんか?
以前、当ブログで紹介した、約500年前のスイカが絵画に描かれているものは切られたスイカが悪魔の実のように渦巻きに表現されているのが分かります。
当時の絵画では”あえて”こういった書き方をしているということは、一般的なスイカがこういった形で知られていたという可能性もあるのですが、実は『とある原因』が考えられるんです。
今回はスイカの中身が渦巻きになる原因について紹介していきたいと思います。
スイカを切って渦巻き模様になる原因①土壌の問題
少し専門的な話になるのですが、スイカの果肉の中には人間でいう血管のような維管束という管が通っています。
この維管束はスイカが土から栄養を吸い上げたあとに、果肉全体に栄養素を行き渡らせる役割を果たしています。
これによって美味しく甘いスイカが出来ることも確かなのですが、、この維管束という組織は、スイカの成長過程で非常に敏感な反応を見せるんです。
スイカの中身が渦巻きになる原因1つは、スイカを栽培している土壌の水分が多くなり、水分を多く取り込み過ぎた場合に維管束が広がって起こる現象なのです。
実際に現在でもたまに見られる現象であり、多くの場合は家庭菜園などのスイカで水はけが悪いと渦巻きスイカに変化しやすくなってしまいます。
日本で見かける可能性があるという点でいうと産直市場などが一番確率が高いですが、ある意味”レア”なスイカとも言えますね。
スイカが渦巻きになる原因その②カットの方向
スイカに渦巻き模様が見える原因に挙げられるその2は『スイカを横にカットしているとき』です。
普通、スーパーなどで販売されている切り売りのスイカは『縦』にカットして並んでいます。
スイカはシマシマ模様の入っている方向が縦になっており、シマシマに対して垂直の方向が横になるんです。
上記の画像でいうと、上下が縦の方向、そして左右が横の方向です。
ほとんどの方はスイカを切る時には縦にカットするものですが、たまに横にカットする方もいるんですよね。
玉の状態からスイカを横にカットすると、縦に切ったときに比べると、先に紹介した維管束が少し見えやすくなります。
一番上の画像ほど濃い渦巻きではありませんが、キレイに身が詰まっているスイカでも種の位置の周辺が渦巻きになっていることがあるんです。
しっかりと身が詰まっており、水分が漏れていないものであれば普通に食べても問題ないですが、食感的には悪くなることもありますので、カットは縦にするのがオススメです。
スイカの渦巻きには原因があった
今回はスイカが不思議な渦巻き状態になる原因について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
中世の時代には、今ほど果物に対する科学的な解明が出来なかったため、過水状態のスイカでも”普通のスイカ”として捉えられていたのかもしれません。
また、現在でもたまに見掛けることもありますが基本的には、水分の多い土壌でスイカの血管が太くなりすぎたもの、だと考えてよいでしょう。