こんにちは。あまいスイカ広報部です。
普段はあまり、スイカを漢字で書くことはありませんが、漢字で書くと『西瓜』(にしうり)と書きますよね。
ほかにも、水瓜と表記したりすることもあるのですが、多くの場合は西の瓜と書いて”すいか”と読みます。
なぜこのような漢字でスイカを表すようになったのか?
そこには原産国であるアフリカ、そしてそこから日本に入って来るまでの歴史の関係があったそうです。
漢字の起源には諸説あるのですが、1つの説として読んで頂ければと思います。
原産国アフリカからの広がり
スイカの原産国はほぼアフリカのカラハリ砂漠だと言われていますが、その後、エジプトをはじめ文明国の間に広がっていった形跡が今も議論されています。
そんな中、現在でも世界で一番スイカを生産している中国にスイカが入った後、日本へも伝来したと考えられています。
つまり、日本に入って来た時にはすでに『西瓜』と表記されていた可能性があるということです。
ここで、多くの人は中国の漢字をそのまま使ってスイカを西瓜と書くのだろう、と考えますが、実は微妙に違うという説があるのです。
現在では自治区に指定されていますが、中国西部にあたるウイグル。
アフリカから出発したスイカはアジアでは最初にウイグルにたどり着いたという説です。
ウイグルにたどり着いたスイカは中国に入ったことで当時の中国の人たちが西から入った瓜だということで西瓜という漢字を当てはめて、その後、日本でもスイカ=西瓜という漢字が定着したのではないか?と言われています。
中国ではシーグアとも呼ばれていた
さて、このスイカの足取りですが、ウイグルから中国に伝わったのが10世紀ごろだと考えられています。
このとき、西瓜と書いてこの作物をシーグア(またはシーグァ)と発音して呼ばれていたそうです。
ピンと来る方もいるかもしれませんが、シーグァからの訛りがそのまま日本語に置き換えられて、スイカという言葉、発音になったのだとも考えられています。
シーグァ→しーが→すぃーが→すいかと考えていくと、『なるほど!』と合点がいくところもあるんですよね。
水瓜と書いていたのはなぜ?
江戸時代に日本で使われていた水瓜という漢字でのスイカ。
これはスイカの成分に由来された当て字だと言われています。
当ブログのコーナーでも紹介したことがありますが、スイカは約90%が水分で出来ている果物です。
ウリ科の果物であることは当時から知られていたことから、水分がたっぷりの瓜、すなわち水瓜でスイカと表記されたとされているんです。
現在、水瓜と表記されることはほとんどありませんが、スイカの漢字1つを見てもいろいろな説があるんです。