こんにちは。あまいスイカ広報部です。
皆さんはすいかの名産地という曲をご存知でしょうか?
すいかの名産地~♪のフレーズでお馴染みのこの曲は、過去にテレビ番組のスマスマなどでも取り上げられたこともありますが、もともとはアメリカの民謡だったことは知っていますか?
しかし、このすいかの名産地という曲には謎に包まれている部分も多くあるんです。
今回はそんな不思議な話を少し掘り下げてみようと思います。
童謡に隠された謎とは?
すいかの名産地の原曲は前述の通りアメリカの民謡の1つで『ゆかいな牧場』などの名前で知られています。
英語版のすいかの名産地~♪の部分は動物の鳴き声で『イーアイ・イーアイ・オー♪』と表現されることも。
名前の通り、牧場の動物が色々と登場するパターンなどであり『スイカ』という言葉は1つも登場していないんです。
これは、高田三九三(たかださくぞう)氏という翻訳や作曲などを手掛けていた著名な作詞家の人によって作られたものです。
高田三九三さんは、欧米の童謡などを多く翻訳して日本語の歌詞にしており、『メリーさんのひつじ』や『ロンドン橋』なども高田三九三さんの手掛けた作品です。
しかし、ゆかいな牧場の原曲では、すいかについては触れられておらず、他の曲とも訳し方が少し違っていることで謎を呼んでいるんです。
先に挙げたメリーさんのひつじやロンドン橋などは原曲にも登場するようなフレーズも出てきます。
どうして、ゆかいな牧場はすいかの名産地というフレーズに置き換えられたのでしょうか?
すいかの名産地というタイトルやフレーズはどこからやってきたのでしょう?
仮説1.時代背景
高田三九三さんが生まれたのは明治39年、1906年と、なんと約120年近くも昔なんです。
そこから作詞家として活躍したのが50歳~だと仮定しても約70年前の戦後世代ということになりますよね。
当時の日本には、欧米のように牛や馬などが多く飼われていたかは定かではありませんが、牧場というイメージが日本と似合わなかったことからすでに一般的に食べられてたすいかに置き換えられたという説です。
仮説2.イギリスの民謡から派生したものを訳した可能性
ここからはかなりマニアックな内容になるのですが、すいかの名産地の原曲と言われている『ゆかいな牧場』のさらに他のバージョンとしてイギリス民謡『Down by the Bay』が挙げられています。
以下の動画は日本語バージョンですが、メロディは違うものの、すいかが登場するんです。
日本語歌詞として『すいかの名産地』が訳されたのは1965年頃と言われているので、これよりももっと古い時代に『ゆかいな牧場』のメロディー×『Down by the Bay』の歌詞で歌われていた可能性があるのでは?というものです。
アメリカの成り立ちはもともとイギリスからの移民であったことから、時代を遡ればこういった可能性も考えられるわけです。
これらの流れについては、あまりの不思議さにnoteで詳しく考察されている方もいるので、興味のある方はそちらもご覧になってみてください。
参考・出典:https://note.com/bxjp/n/n12c2cb092162
仮説3.メロディラインを単に当てはめたという単純な理由
これも一部では話題になっているのですが、高田三九三氏が訳詞した際に原曲に当てはまる歌詞をすいかの名産地~♪にしたという説もあるんです。
有名な作詞家さんですから、そこまで単純な考えではないとも思うのですが、あくまでも『訳詞』というスタンスである以上はなにか理由が存在していると思います。
有名だけど謎の歌『すいかの名産地』
高田三九三氏が直接この歌詞に言及している本や資料が残っていないことから、確実な判断は出来ないのですが、ゆかいな牧場のメロディーにDown by the Bayの歌詞が何かしらのヒントになっているのかもしれません。
なぜすいかの名産地というフレーズなのか?そしてすいかの名産地とはどこの土地を指しているのか?という部分なども気になるポイントの1つです。
他にもちょっと怖い説などもあるので、それはまた夏のお楽しみに紹介しようと思います笑