スイカというと、緑色の皮に黒い縞模様なのに、中身は真っ赤(黄色い果肉のものもありますが)、そして果肉には種がたくさん・・・
ここで少しだけ考えてみてください。
スイカと似ている見た目・味のフルーツってあまり思い浮かばないですよね?
またブドウやモモのように種類によって色味や味が大きく違うと感じることも少ないと思いませんか?
これだけ多くの日本人に愛されているのに、なんか正体不明なフルーツって…笑
ある意味<唯一無二>、スイカには一体どんな仲間がいるのでしょうか。
今回は植物として分類される中での【スイカの仲間たち】についてご紹介していきます。
スイカはフルーツなのに、実はウリ科なんです。
まずはスイカそのものについてもう一度考えてみましょう。
他のフルーツと比べると明らかに色味が独特ですし、同じようなフルーツには、なかなか見つからない特徴的な姿ですよね。
唯一、緑色という点だけで考えると、メロンがいちばん似ているのかな?というところ。
そうなんです。実はスイカもメロンも同じ『ウリ科』のフルーツなんです。
また、スイカもメロンも一般的には『果物・フルーツ』というジャンルで扱われていますが、実は『果実的野菜』と言われています。
そもそも、なぜそのような分類になったのかを見ていきましょう。
・スイカが野菜だといわれる理由とは?果実的野菜ってどんなものなの?
スイカは果物?野菜?どっちなの?
みなさんは、スイカが果物なのか、それとも野菜なのか、質問をされた時、ハッキリと答えられますか?
食べ方としてはフルーツ(果物)・・・でも八百屋さんにも売っている、といった点を考えると、私もあまりハッキリ答えることが出来ずにいました。
でもこの先を読み進めれば、「スイカは果物?それとも野菜?」と質問された時、ハッキリと答えらえるようになります!
なので、好奇心旺盛な小さなお子さんなどがいる方は要チェックです!ついでに…
会社の飲み会や友達同士の集まりなどでスイカを食べる機会などがあれば、ちょっとした豆知識として自慢できます(笑)
まずは
そもそも果物や野菜ってどういった定義で分類されているのか?を説明します。
といってもあまり難しくないので気楽に見ていただければと思います。
野菜の定義としては以下の項目に該当するものが、【野菜】として分類されます。
- 田んぼや畑に栽培されていること
- (米・パンのように主食ではなく)副食物であること
- 加工を必要としないもの
- 木に実るものではなく、草であること
いかがでしょうか。
こうして見るとスイカはすべて当てはまっていますよね?
スイカは野菜として見るべきなの?
そのため、スイカは実質【野菜】なのですが、私たちが普段食べる場合には、野菜として食べるというより、フルーツ(果物)として食べる機会が圧倒的に多く、一般に広まったことから、【果実的野菜】と呼ばれているのです。
もちろん、地域や家庭によっては、スイカの皮をお漬物にしたり、スイカでソースを作ったり、スープにしたりと、さまざまなレシピで、フルーツ(果物)ではなく野菜としても楽しまれています。
ですので、「スイカは果物?それとも野菜?」と質問されたときの答えとして適切な回答は、
「野菜だけど、食べ方によっては果物にも野菜にもなる」というわけです。
そんな不思議な【果実的野菜】ですが、実は『メロン』『イチゴ』などが【果実的野菜】なのです。
イチゴはバラ科なのでスイカとはまた違うのですが、メロンはスイカと同じく『ウリ科』なので、そういった点でも、いちばんスイカの仲間に近いのは、メロンなのかもしれません。
ウリ科の特徴
ウリ科というと、皮が緑色のものを思い浮かべますよね。瓜(ウリ)・冬瓜・ズッキーニ・胡瓜(キュウリ)・南瓜(カボチャ)・ゴーヤーなど・・・
そのほかにも特徴はあるのですが、なかなかその特徴といえば、形?くらいしか共通するものがないようにも思えますが、実は見た目以外のほかにも共通点があったのです。
それは【熱帯地方でよく生産されている】という点です。
スイカの原産地も南アフリカ、現在、北海道でもスイカが作られていますが、基本的には暑い夏の間しか生産されません。
また、スイカ以外のゴーヤーなども沖縄が産地として有名ですね。
このように、ほかのフルーツよりも、野菜と共通点の多いスイカ。
通常であれば食後のデザートとして食べることが多いのですが、今年の夏は「野菜」として、少しアレンジして食べてみるのもいいかもしれませんよ?