こんにちは。あまいスイカ広報部です。
出来ることなら完全な無農薬。
スイカに限らず、誰もが一度は考える栽培方法が一切の農薬を使わない「完全な無農薬」による野菜やフルーツの生産ですよね。
しかし、いざ安定的な供給や栽培への安定を考えると多少の「有機肥料」などは使用されることがあるんですね。
今回は、そんな完全無農薬スイカの難しさについて紹介していこうと思います。
完全無農薬スイカが難しい理由とは?
スイカの苗木は、もともとが非常に病気に弱いという性質を持っています。
そこで、一般的には接ぎ木という手法を使って、かんぴょうやかぼちゃなどと掛け合わした病気に強い土台から栽培されます。
この接ぎ木を使用した通常の栽培方法であっても、農薬を減らす努力や科学肥料を減らす努力は行われていますが、もともと病気に弱いこと、管理が難しいことなどから、完全に無農薬で栽培されるスイカはほとんどないのが現状です。
特に、連作障害と呼ばれる”同じ植物を続けて植えると発生する問題”は、限られた土地の中で栽培する農家さんにとっては大きな問題となっているのです。(ちなみにですが、家庭菜園であっても連作障害は発生します)
このため、毎年同じように安定した品質のスイカを栽培するには、減農薬での栽培や、科学肥料ではなく、有機肥料を使用した方法が主流になっているんですね。
農家さんもまとまった量を栽培出来なければ生計を維持出来ませんから、なるべく安全な方法で安定化をさせる栽培を毎年研究されているんです。
科学肥料ではなく、有機肥料を活用する
科学肥料や農薬については、国からの基準が示されていたり、使用目安が決まっているとは言っても、自然な形での栽培からは離れてしまいます。
土壌汚染という言葉もあるほど、農薬を使いすぎた土地などは植物や農作物への影響が大きくなってしまうんですね。
そこで、多くの農家さんが使用しているのが、有機肥料と呼ばれる科学物質を使用していないものです。
酒粕や米ぬかなどの植物性のものから、鶏糞、牛糞、骨粉などの動物性のものと、大きくは2種類の有機肥料があり、これらを上手く利用することで、土壌を整えたり、科学物質になるべく頼らない栽培方法での安定化させる努力をしてくれているんです。
他にも、自然農薬と呼ばれるものもありますが、農薬は使いすぎるとどうしても農作物へ影響を及ぼしてしまうことから、最低限度の使用に留める、というのがいわゆる「減農薬栽培」と呼ばれる、オーガニックに近い生産方法なんです。
コンパニオンプランツや栽培方法での工夫も
コンパニオンプランツとは、一緒に植えておくことで害虫対策として用いられる代表的な方法の1つです。
スイカはもともとウリ科ですから、ウリ科に対して害を持つ虫をなるべく排除するために、ネギやマリーゴールドなどを一緒に植えておくこともあるようです。
また、昨年にあまいスイカでも「冬スイカ」として販売させて頂いた、【アンテナスイカ】はハウス管理をした「立体栽培」という手法を使ったものです。
通常、畑に植える作物はわらなどを敷いたりして対策をしますが、立体栽培にすれば、地面からの被害を減らすため、吊り栽培とも呼ばれていたりします。
こういった農家さんの努力があってこそ、美味しいブランドスイカが生産されているんです。
今後も、あまいスイカでは「品質にこだわり抜いたスイカ」を厳選して販売しますので、ご期待くださいね♫