こんにちは。あまいスイカ広報部です。
皆さんは畑などのスイカを近くで見たことはありますか?
スイカに限ったものではありませんが、例えばトマトなどにも見られる産毛。
多くの植物が持っている特性ではありますが、この産毛って実は非常に大切な役割を持っているんです。
産毛の名前は「トライコーム」と呼ばれています。
産毛=トライコームの役割とは?
トライコームは、スイカに限らず様々な植物に見られる産毛のような小さい存在です。
雑草などではタンポポなどでよく見られると思いますが、実は野菜や果物などの多くがこのトライコームを持っています。
名前の通り、産毛ではあるのですが、正確には非常に小さい枝だとも言えます。
このトライコームは人間で言うところの下着や衣類などに近い役割をしています。
もちろん、植物によって用途は多少変わるのですが
代表的な効果で言えば、害虫に寄られないためであったり、紫外線から株を守っていたり
また、空気中の水分を捉えて吸収するなど、非常に多彩な役割を果たしているんです。
では、スイカのトライコームは何のために存在しているのでしょうか。
スイカのトライコームの役割とは?
では、スイカに生えているトライコームの役割を見ていきましょう。
まず、スイカの場合には花の周辺はもちろん、茎や着果直後のスイカ周辺などに多く見られます。
諸説あるのですが、スイカの場合には
害虫からの食害を守る役割や着果直後の乾燥を防ぐような役割があると考えられています。
スイカのようなツル科の植物は、その長い本体株も相まって天敵が多いものです。
野生動物などにとってはトライコームは全く意味をなしませんが、小さい虫、それも害虫などからすれば障害物となっているというわけです。
また、トマトの永田農法で知られるように、空気中の水分を吸収して、まだ中身に水分が少ない小さな実の保水を担っているともされます。
スイカのトライコームは、スイカそのものにも生えており、成長と共に少なくなっていきます。
摘果などをする際に、残す実を触りすぎるのは良くないことですが
トライコームで守られている状態のスイカは、非常にデリケートな状態であると言えるそうです。
なぜなら、トライコームに触りすぎただけでも生育不良になったり
ひどい場合にはトライコームが本来の役割を果たせなくなっていまうからだそうです。
収穫のタイミングにもなるトライコームの消失
さて、このスイカに生えているトライコームですが、茎や葉の周辺のものはなかなか消えません。
しかし、スイカの玉、すなわち果実本体のトライコームは、生育と共に減少していきます。
これは果実の熟し具合と共に減ると考えられているため
家庭菜園などでは収穫タイミングとしてトライコームの消失が挙げられることも。
「いまいち収穫のタイミングが掴みにくい」
という場合には、1つの目安としてトライコームがあるかどうかでも判断出来るというわけです。
初めてスイカを育てたりする場合には収穫目安として使えるため
片隅に覚えておくと役に立つこともあるんです!
初めての収穫時には1つの目安に
スイカが熟しきったかどうかを判断するには、長い経験が必要です。
しかし、1つの目安としてトライコームの増減を見ることで
収穫タイミングをうまく測れる可能性もあるため、今後初めてのスイカ栽培をしてみたいと思っている方は
ぜひトライコームの存在と役割を覚えてくださいね♫