【スイカの豆知識】柔らかいスイカと劣化の関係とは?

こんにちは。あまいスイカ広報部です。

皆さんはスーパーなどでカットスイカなどを購入して食べたときに、少しシャリ感が物足りないと思ったことはありませんか?

シャリっと噛じる咀嚼音も美味しさを感じさせてくれるポイントの1つですが、カットスイカにはたまに少し柔らかくなってしまっているものもあるんですよね…。

もともと、スイカには食物繊維が豊富に含まれており、さらに水分がほとんどを占めているためみずみずしいという特徴があります。

しかし、品種によっては少し果肉が柔らかいものや、劣化によってシャリっとしていないこともあるのです。

品種改良で果肉がすこし柔らかいスイカもある

 

近年、スイカの品種改良は非常に進んでおり、多種多様な種類が栽培されています。

いわゆるクリームスイカと呼ばれる黄色い果肉のスイカなどはあえて食感が滑らかになるように、作られていることがあります。

有名な品種だと『ゴールドマダーボール』『ゴールデン旭都』などなどは果肉が柔らかく甘いのが特徴です。

こういったスイカは”そもそもが柔らかい”という特徴を持っているため、柔らかい=劣化とはなりません。

しかし、劣化したスイカも柔らかくなってしまうことがあるので、注意が必要です。

カットスイカが柔らかいのは水分が流出している

では、柔らかいスイカで劣化した状態とは、どういうものを指すのでしょうか?

カットスイカで販売されているものは、もともと果肉が少し硬い品種が多く、基本的にはカットしてからもしばらくはシャリ感が失われません。

(お店の消費期限だと大体2日~3日ほどになっていることが多いです)

しかし、収穫後に玉の状態で長期間冷蔵庫で保管されていたり、収穫の段階で熟し過ぎている場合には硬さが失われて柔らかいスイカになってしまうこともあるんですよね。

スーパーなどでも出来る限り新しいスイカを仕入れるようにはしますが、その日その日の売れ行きなどによっては残っているスイカを冷蔵庫から出してカットすることもあります(筆者はスーパーの青果経験があります)

また、カットスイカをパックに入れているのも見ると分かるのですが、パックの底の方に水分が漏れてしまっているものもあります。

カットしたスイカは一定期間は繊維質の果肉で形が保たれますが、水分が外に流れると繊維質が多く残った果肉になり柔らかくなってしまうのです。

この状態では、果肉の水分が流れてしまい甘さも弱く劣化してしまった状態になっています。

ただし、消費期限の範囲であれば味は劣化しても食べられないことはありません。

食べられない劣化はすでに傷んでしまっているもののことを指します。

食べてはいけない柔らかいスイカとは?

柔らかいスイカの中で傷みが発生しているものは以下のような特徴があります。

  • 匂いが強くなっている(悪臭・酸っぱい匂いなど)
  • 果肉が少しドロっとしてしまっている
  • 外皮が柔らかくなってしまっている

他にも明らかに傷んでしまっている状態はありますが、主には見た目にも匂いにも出てしまっていることがほとんどです。

そういった場合は劣化ではなくすでに”食べられない状態”になってしまっているので廃棄するしかありません。

柔らかいスイカは単なる劣化のときもありますが、上記のように食べられないこともあるので気になった場合にはチェックしてみてくださいね。