こんにちは。あまいスイカ広報部です。
家庭栽培の中でも収穫までが難しいスイカにおいて多くの人が悩まされる「害虫対策」
スイカに限らず、植物を餌とする虫によって自宅で育てている野菜やフルーツがすっかり食べられてしまうというのは比較的起こりやすい現象の1つです。
害虫発生時には専用の薬剤を使用する方法もありますが、せっかくの家庭菜園が薬まみれだと少し気分も晴れないですよね。
そこでおすすめしたいのがコンパニオンプランツと呼ばれる一緒に植えると効果のあるとされる植物との混植です。
コンパニオンプランツとは?
植物を単体で見ると、摘果をしたり、わき芽を摘んだりと生育させるために大事なところ以外は減らしながら育てるという方法も多いのですが、コンパニオンプランツは単純に「一緒に植えることで生育に良い影響を与えたり、病害虫を防いでくれる効果が期待出来る」植物の相関図のようなものを言います。
よく、ガーデニングなどでも一緒にハーブを育てたりするというのも、1種のコンパニオンプランツですね。
コンパニオンプランツは近い距離で一緒に植えて育てる必要があるので、プランター栽培では少し難易度が高いですが、直植えであればスペースを確保しながら意外と植えられる可能性もあります。
コンパニオンプランツを活用することで、スイカに対して良影響を与えるというのが主な目的です。
スイカと一緒に植えるコンパニオンプランツはネギ類やマリーゴールドなど
スイカを含めたウリ科の植物にコンパニオンプランツとして効果的だと言われているものは、いわゆる「ネギ類」の植物やマリーゴールドなどが挙げられます。
特に「ネギ類」の効果については様々なところでも取り上げられており、病気予防に最も良いとも言われています。
ネギ類とは言っても、よく使われるものはスーパーなどでもお馴染みの「白ネギ」と「青ネギ」の2つです。
どちらも育てれば食用にもなりますし、一石三鳥の効果が期待出来てしまいます。
ウリ科全般と相性の良いネギ類
ネギ類はスイカに限らず、ウリ科全般との相性が良いとされている植物です。
いわゆる長ネギ(白ネギ)には根に秘密があるそうで、スイカがかかりやすい「つる割れ病」の原因となる菌を白ネギの根から出す成分が攻撃して病気率を低くしてくれるようです。
ネギ類とスイカは根の生え方が違うため、競合になる可能性も限りなく低く、有効なコンパニオンプランツだとされています。
マリーゴールドはアブラムシ対策に効果的
集団で現れては茎や葉っぱに群がっては「あれ?この植物ってこんな色だっけ?」と思わせるほど植物を埋め尽くすアブラムシ。
花の1種であるマリーゴールドはこのアブラムシ対策として知られているコンパニオンプランツの1つです。
見た目もガーデニングにも使われるほどに可愛らしく、育てる手間もほとんどかからないことから、様々な野菜やフルーツのコンパニオンプランツとして活用されているお花です。
スイカにおいては、アブラムシはとにかく駆除が大変なので、近寄らせないことが最善なのですが、どこからともなくアブラムシは現れてしまいやすい害虫なんですよね。。
特に、茎の部分に集団で現れた頃には、葉っぱの裏や果実部分まで侵入していることもあるので、駆除しようにも減りません(実体験
その他、トウモロコシなどもスイカに効果的
上記の2種類以外にも、トウモロコシはお互いの生育を補助すると言われていたり、「スベリヒユ」と呼ばれるいわゆる雑草類も効果的なんだそうです。
参考書籍:決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり (育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88) 単行本 – 2018/4/28
木嶋利男 (著)
トウモロコシとスイカを一緒に育てるのは、少し苦労しそうですが、ネギ類やマリーゴールド、スベリヒユなどであれば初心者であっても使える機会はあるかと思います。
コンパニオンプランツは早めに混植することで効果を出すものもあるので、なるべく植える時期を揃えてチャレンジしてみてくださいね。