スイカを侵す病気とその症状とは

こんにちは。あまいスイカ広報部です。

スイカは病気に弱く、時にはプロの生産者であっても被害を受けるほど

色々な病気にかかりやすい植物です。

スイカの病気は大別して、ウイルス、細菌、カビの3つが原因となることが多く

どれもスイカの成長を妨げたり、あるいは全滅させてしまう可能性もあります。

スイカに感染するウイルスとは

スイカにウイルスと聞いてもピンときませんが

自然界にはスイカに感染して病気を引き起こすウイルスが存在しています。

スイカモザイク病や、緑斑モザイク病と言われる病気は

アブラムシによって運ばれる

「キュウリモザイクウイルス」や「スイカモザイクウイルス」から引き起こされます。

また、「キュウリ緑斑モザイクウイルス」は種子伝染、花粉による伝搬がメインとなっており

いずれのモザイク病も葉などにモザイク柄が現れたり、果肉がぐにゃぐにゃになるなど大きな被害を引き起こします。

参考・出典:https://www.takii.co.jp/tsk/bugs/asu/disease/mozaiku/index.html

葉が白くなる「スイカうどんこ病」

通常、スイカの葉はキレイな緑色をしていますが、これを白くしてしまうのが

「スイカうどんこ病」と呼ばれる病気です。

主な原因は「カビ」であり、葉の上で増殖しながら白い粉を全体に広げていきます。

イメージとしてはナウシカに出てきた腐海のカビ菌。

さらに、一度に多発した場合には排除が難しいため

できる限り早期発見をして早めに薬剤散布をする必要があります。

スイカ炭疽病

スイカの病気でも厄介な病気として挙げられるのが、スイカ炭疽病と呼ばれるものです。

こちらも原因はカビですが、チッ素過多の土壌が原因で発生することもあります。

さらに、炭疽病は被害にあった植物を取り除いても病原菌となった成分が土壌に残るとされます。

一般的には水和剤と呼ばれる薬品処置が主流ですが、病気の特徴となる斑点が最初はわかりにくいことから

はじめて遭遇した場合には、気づかないうちに全体が枯れる可能性のある病気です。

スイカつる割病

こちらは名前の通り、スイカのツルが割れ、内部が枯れてしまう病気です。

ツル割れ病は連作障害の1つとしても知られていますが、ユウガオを台木にした場合にも発病する可能性があります。

広がってしまうと葉が褐色化したり、それが根にも移動してしまう症状が現れます。

この病気になると、土壌洗浄が必要とされており

連作障害で起きることから、連作をしないことでなるべく発生を抑える方法が挙げられます。

日々のこまめな状態チェックが最適

こういったスイカの成長を妨げたり

ときには畑を壊滅に追い込むような病気の多くは人間と同じく必ず初期症状が発生しています。

また、植物の特性上、一度広がり始めると収集がつきにくいこともあるため

なるべく初期段階で様子を見ている間に気付いてあげる必要があります。

家庭菜園などにおいても、他の野菜や果物と一緒に植えている場合には

スイカからキュウリがだめになったり、土壌に悪影響が残る可能性もあるため

日頃からこまめにチェック項目を作って見回りをしてあげると効果的です。