食い止めたい!深刻なスイカ離れ・・・その真相とは?

突然ですが、、、

最近、スーパーで丸々のスイカが売られているところを見かける機会が減っているように感じませんか?

売られていてもカットされたスイカで、夏の風物詩ともいわれるスイカを目にする機会が少ないのは、なんとも言えず寂しい気持ちになりますよね・・・。

最近ではスイカを嫌いなお子さんも増えてるとのこと。

今回はそんなスイカ離れの真相に迫ります。

なぜスイカ離れが起こるのか

まず、なぜスイカ離れが起こるのか?その原因について探っていきましょう。

大きな原因として考えられるのは家族構成と「スイカ全盛期世代」の高齢化ではないかと考えています。昔は大家族も多く、1玉のスイカを買ってもあっという間になくなり、消費しきれないということはそうそうなかったはず。

ですが、現在では昔のような大家族も減り、1玉スイカを買っても食べきれないといったことがあると、保存が長期間きかないスイカは購入するのに勇気のいるフルーツとなってしまっているのが現状です。

また、数日保管するにも大きいため、購入してその日に食べられるといった状況でなければ、丸々1玉のスイカを買うことって滅多になかったりしませんか?ちょっとだけスイカが食べたい・・・そんな時にカットスイカがあると、どうしてもそちらを買ってしまいますよね。

そのためスイカの消費量・購買率はぐんと減ってしまったように感じます。

そして、親が食べないものは当然若い世代の子どもたちの口にも入らないわけですから、スイカを夏にスイカを食べる習慣のない子どもたちが、大人になって、夏はやっぱりスイカだな!とはならないですよね。

スイカを兄弟で取り合い、「そっちのスイカの方が大きい!」など言い合いながらも仲良くスイカを食べて育ってきた、そんなスイカに慣れ親しんだ世代の人たちの高齢化も進み、スーパーや八百屋が徒歩圏内にない家庭で、車をもってない・運転しないとなると、1玉のスイカを持って帰るのにも一苦労。

なので必然的にスイカを食べる機会が減ってしまいますよね。

こういった理由が、今のスイカ離れを増長させているのでは・・・と私は考えます。

スイカの困ったところ

なぜこんなにもスイカが食べられる機会が減ったのか、詳しい原因を「スイカを食べない人」に聞いたところ、下記のような理由がわかりました。

  • 種が面倒
  • スイカの皮のゴミが多く、虫が湧きそうで怖い
  • 冷蔵庫に入りきらない
  • 重くて持ち帰るのがしんどい
  • 青臭くて苦手
  • 汁が飛んだりして服が汚れる、手を汚さずに食べられない

たしかに、最近ではブドウですら種なしのものが多く、他のフルーツもほとんど果肉に種がたくさん入っているものはあまりないので、慣れない人には面倒なのかもしれません。

また、昔はカブトムシなどを飼っているお子さんも多く、その餌として、スイカの食べ終わった皮の部分をあげたりして、今ほどゴミとなる部分が少なかったとも考えられます。

冷蔵庫も今では少人数な家庭向けにスリムな型のものが増えていて、スイカを1玉(特に大玉)を保存しようと思うと、そのほかの食材が入りきらないといったことになるので、なかなか手が出せないといった状況でしょうか・・・。

生産者もスイカ離れ!?

スイカを長年生産してきたスイカ農家さんも、どんどん高齢化が進んでいる状況。

スイカは結構な重さがあるため、ご高齢の方には持ち上げたり運んだりするのも重労働。そして跡取りもいないとなると農家の存続をあきらめるほかありませんよね・・・。

スイカの収穫率を40年前と比べると、なんと3分の1まで減少していることがわかりました。

こういった数字を見ると、スイカが市場で出回らなくなってしまうのでは?と少し不安に思います。

STOP!スイカ離れ!

ここまで、だいぶん暗い内容になってしまいましたが、このスイカ離れを食い止めるため、全国各地でスイカ割りやスイカを使った行事などが毎年開催されているのはご存知でしょうか?

以前の記事でご紹介しましたが、毎年スイカが旬の季節にはスイカ割り大会や、お祭りなどがあります。

その行事に小さいお子さんを含めたご家族や若い世代に参加してもらう・スイカを知ってもらうことで、スイカ離れを食い止めようと一生懸命企画されています。

もちろんスイカ割りだけではなく、同じ会場ではお祭り価格でスイカが販売されていたり、試食会が行われているところも多数ありますので、今までそういった行事に参加されたことがない方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか?