「かりゆしすいか」「かりゆしmoon」の発送遅延のご報告とお詫び

2020.12.13

こんにちは。かりゆしすいか農園の上間泉穂と申します。
この度は、かりゆしすいか農園のスイカをご注文いただき、ありがとうございました。

2020年12月中旬頃より発送予定となっている、かりゆしすいか農園様の『かりゆしすいか』と『かりゆしmoon』につきまして、ご注文いただきました一部のお客様に対し、発送の遅れが出ておりますことをご報告いたします。

今夏から楽しみにご注文いただきました、全てのお客様に深くお詫び申し上げます。
発送遅延の原因と、収穫予定・発送可能時期につきまして、本記事にまとめておりますので最後までご覧ください。

発送遅延の原因について

今回の発送遅延につきまして、上記画像の通り、スイカの生育段階で畑に病気が発生してしまったことが原因となります。
かりゆしすいか農園で今回発覚した病気は、「黒点根腐病(こくてんねぐされびょう)」という土壌病害でした。
黒点根腐病とは、土の中にいる病原体がスイカの根っこから侵入し、収穫直前に枯れていく病気です。

例年通り、徹底的に土壌消毒を行っておりましたが、生育時期の天候不良において植物に負荷がかかったことや、発病適温の25〜30℃が続いたことなどが原因で発病してしまったと考えられます。

この病気が発覚した経緯

スイカの実がつき始めた頃から、葉っぱが大きくならず、”いつもと違うな”と感じていました。悪天候が続き突然寒くなったため、その影響だと考えていました。しかし、日に日に葉っぱが黄色く枯れていき、ハウス内全体的に枯れ始めたので、引き抜いてみたところ、根っこが腐っていました。
こんな事になるのは初めてだったので調べてもらったところ、黒点根腐病と判明しました。
急いで専門家に診てもらったところ、「この病気には対処法がない、収穫時期まで持つことを願うのみ」と言われました。

それからというもの、毎日毎日枯れていく姿を畑で見てきました。愛情を込めて、心を込めて作っていただけに、とても辛かったです。

かりゆしすいか農園の想い

種を蒔いたのが8月。そこから1株から1玉の大きなスイカを収穫し、皆様にお届けするために努力してきましたが、最後の最後で枯れてしまいました。
大玉スイカを700本植えて、今回収穫できたのはたったの48玉でした。

上記画像は、土壌病害により廃棄したスイカです。このトラック3台分の量でした。

私たちはこれまで、大量生産ではなく、生産量を減らしてスイカ一玉の質を上げることに尽力してきました。
ご予約して頂いたお客様ひとりひとりに、「冬の美味しいスイカをお届けしたい!」と気合いをいれて夏から作ってきました。
それが今回の土壌病害によって、お届けできなくなったと思うと、私達も本当に悲しい思いでいっぱいです。
そして、ずっと待ち続けてくれるお客様へすぐにスイカを届けられないというのが、すごく悔しいです。本当に申し訳ございません。

今後の対策

土に広がってしまった病原体が原因なので、その病原体を死滅させるために、土壌消毒の方法を工夫することが今後の対策となります。

収穫・発送可能時期

夏からご予約していただき、「冬にもスイカを食べる事ができる!」と、とても楽しみに待っていただいてるお客様がたくさんいると思いますが、ご希望にお応えする事が出来ず、本当に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

1月中旬頃収穫予定のスイカを現在栽培しておりますが、今年の沖縄は今までに無いほど天候不良が続いており、11月後半から今現在に至るまで、毎日曇天続きです。そのため、スイカの成長に必要な太陽の光が十分に得られておらず、無事に大きくなるのか、味が良くなるのかが保証できない状態です。
もしかしたら、またこちらの畑でも土壌病害が発生する可能性もあります。

上記の理由により、発送可能時期としましては、早ければ1月中旬頃、遅くても3月中には発送できる見込みです。
お待たせしてしまい、本当に申し訳ございません。

お客様へ

私たちかりゆしすいか農園は、一番いい出来のスイカをお客様へお届けしたいと考えています。
今回このようなことがあり、発送が遅れてしまいますが、必ず美味しいスイカをお届けいたしますので、3月頃までお待ちいただけると嬉しいです。

かりゆしすいか農園  上間泉穂