こんにちは。あまいスイカ広報部です。
一生懸命育てているのに「スイカが大きくならない…」
スイカは家庭で育てられるフルーツの中でも栽培が難しいと言われていますが、せっかく出来たスイカの実が大きくならない原因にはどのようなものが考えられるのでしょうか。
今回は、スイカが大きくならない主な原因を5つ取り上げて紹介していきます。
スイカが育たない原因を調べてみよう
スイカが大きくならない原因は様々なものがありますが、大きく分けると5つほどのポイントに分けてチェックすると、比較的原因を特定しやすくなります。
スイカは放置で栽培していても葉っぱやツルは元気に育っていくこともありますが、果実の部分、いわゆるスイカになる部分については育て方によってはきちんと生育しません。
もちろん、栽培方法には色々な種類がありますので、一概に全てが答えではありませんが、一般的な家庭菜園という視点から見た場合だと考えていただければと思います。
大きくならない原因① 受粉のタイミングと方法
スイカは子ツルに咲く花を受粉させて初めて雌花の下にある「スイカの実」が膨らんできます。
この受粉という工程はスイカに限らず、多くの植物にとって非常に大切なものなのですが、スイカの場合は特にタイミングや方法が大切だとされています。
自然にあるものであれば受粉は昆虫が行ってくれることが一般的ですが、スイカの場合は人工授粉が主流です。
また、受粉のタイミングについても、早すぎたり、遅すぎてしまうと良い育ち方をしないため、受粉させる雌花の咲いた順番にも注目が必要です。
子ツルになる一番最初の雌花ではなく、2~4の間で咲いた雌花に受粉させるのがベストなタイミングです。
大きくならない原因②実の付けすぎ
沢山のスイカがなってくれると見た目には嬉しいものですが、実の付けすぎはスイカの大きな果実に栄養不足をもたらしてしまう原因になってしまいます。
このため、子ツルの本数を絞って株に対してのスイカの数をしっかりと絞る必要があります。
一般的には1株に4本ほどの子ツルを残して、子ツル4本に対して1~3個までのスイカを育てるのが理想とされています。
大きくならない原因③日当たり不足
スイカの果実は置き換えが必要なほど太陽の光が重要なフルーツです。
日当たりが悪かったり、不足していたりすると、思うように大きく育ってくれないこともあります。
ただし、スイカの実が小さい間は太陽光が強すぎると裂果などの原因にもなるので、日当たりのコントロールが必要だと考える方がよいかもしれません。
スイカ本体にも日光は大切ですが、葉っぱやツルなどもスイカを大きくするためには太陽を浴びなければならないというポイントも大切です。
大きくならない原因④連作障害
スイカはウリ科の「果実的野菜」であり、連作障害の起きやすい植物です。
同じようなウリ科の植物を同じ土地で栽培していると、連作障害から「つる割れ病」を起こしやすくなります。
ウリ科には家庭菜園の定番である、きゅうり、カボチャなども含まれるので同じ場所を使う時には気を付ける必要があります。
接ぎ木の苗などは「つる割れ病」に強い種類もあるので、育てる環境によって対策する必要があります。
大きくならない原因⑤肥料や土地の問題
スイカは追肥をする回数やタイミングなどにも注意が必要な作物です。
また、苗を育てる土の配合なども適したものがあるので、植え付ける前から確認しておくべきポイントもあると言えます。
土が悪ければ真っ直ぐな成長は望めませんし、肥料が多すぎても逆に悪影響を与えてしまいます。
スイカに適した土は家庭菜園用の本などで環境別にまとめられていることもあるので、栽培環境に合わせて配合すると良いです。
スイカが大きくならない原因は多くは育て方のミスによるもの
今回紹介したように、スイカが大きくならない原因のほとんどは育てている間の人為的なミスであることが多いです。
もちろんスイカは植物ですから、どうしても操れない天候や害虫、スイカ特有の病気で枯れてしまう可能性はあります。
スイカ収穫まで、なるべく大きく育てて成功率を上げたい場合には、なるべく手間をかけてあげることがベストですから、もしも家庭菜園でスイカを栽培してみる方はしっかりと予習してからチャレンジしてみてくださいね!
参考:決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり (育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88) 単行本 – 2018/4/28 木嶋利男 (著)
参考2:https://kateisaiennkotu.com/faq/suika_miganaranai.html(アクセス日:2021/11/19)