こんにちは。あまいスイカ広報部です。
スイカを育ててみようと台木を買ったり、植え付けたりしてしっかりと世話もしている。
なのに、なぜか着果率が悪かったり、成長が思い通りにいっていない。
こういう時、実は原因は肥料にあるかもしれません。
肥料なのだから沢山与えれば、成長も良い。
これは明らかな間違いであり、スイカ栽培の基本的な部分として気をつけたいポイントでもあります。
スイカに肥料を与え過ぎると「ツルボケ」の原因に
植物は、構造上から葉から日光を受けて根から栄養を吸い上げます。
これはスイカも例外ではありません。
もちろん、美味しいスイカを作るにはしっかりとした根や葉が存在することも大切なのですが
勢いよく成長させすぎた状態はツルボケと呼ばれ、着果しないまま草ばかりが伸びていってしまいます。
これは家庭菜園などでミニトマトなどにも見られる現象ですが
草勢が強すぎると、着果率が低下して、結果的に上手く収穫までたどり着けません。
スイカにおいては肥料不足よりも過多の方が悪影響
そもそも、肥料が足りなければ草勢の成長も遅くなってしまうことがありますが
スイカは水はけの良い場所でしっかりと日光を浴びているとそこまで成長を阻害されることはありません
※スイカ特有の病気や害虫は除く
それよりも、勢いよく草勢が茂ってしまった場合の方が厄介だと言われています。
一番大切なのはバランスなのですが、草勢が強すぎると着果に必要な栄養が回らなかったり
着果の後も栄養を送る場所が果実でなくなる可能性もあるからです。
草勢がどうしても弱い時は即効性の肥料で解決
スイカに限らず、植物の茎や葉、根っこは花を咲かせたり、実をつけるために必要な栄養を吸収したり送る部分です。
ですから、草勢があまりにも弱いという場合には
即効性のある化成肥料を使用して挽回してみるというものがあります。
この時も、通常は液体肥料などには使用目安がありますが
あえて表記よりも薄くなるように水と混ぜて与えます。
そうすることで、肥料のやり過ぎという状況を避けながら
さらに弱っている草勢を回復させることが出来ます。
スイカは様々な病気や害虫にも弱い
一般的に、スイカが家庭菜園で難易度が高いといわれる所以には
その病気耐性の弱さや、敵になる害虫の多さが挙げられます。
スイカがかかりやすい病気としては
- うどんこ病
- 疫病
- 炭疽病(たんそびょう)
- つる枯病、つる割病
などが代表的であり、さらに高温多湿になるとカビの被害に合うこともあります。
マルチを利用したり、外かごなどを上手く利用して、スイカを守りながら育てる必要があるため
家庭菜園でのスイカは難しいとされることが多くなっています。
しかし、一方でポイントを押さえれば自宅で栽培出来ないフルーツではないため
家庭菜園が好きな方や、スイカ好きの方にとっては作りがいのある植物だと言えるでしょう。
実際に収穫までたどり着けた場合には
プロのブランドスイカと食べ比べなどをするのも面白いかもしれませんね♫