こんにちは。あまいスイカ広報部です。
今回もスイカマニアの歴史シリーズをお届けしていきます!
皆さんも歴史の授業などで1度は見たことがあると思いますが、実は江戸時代の浮世絵にはスイカが描かれているものがあるんです。
浮世絵には美人画、風景画、景色画など色々な種類がありますが、葛飾北斎などは有名なので教科書などにも載っていますよね。
※スイカの日本伝来の時期は以下の記事にて考察しています。
・スイカの日本伝来についてしっかりと考察してみた<スイカマニアの歴史シリーズ>
現代では当時の世相を知るための重要な手がかりにもなりますが、そんな浮世絵から当時のスイカを見ることが出来るんです。
浮世絵に見る江戸時代のスイカ
実は、当サイト『あまいスイカ』代表の佐藤が出演したマツコの知らない世界の番組放送直後に太田記念美術館さんがこんなツイートをしていたんです。
江戸時代、すでにカットスイカはあったようです。染付の大きなお皿に、カットされたスイカが山のように積まれていて美味しそうです。ちゃんと楊枝も刺さっています。(現在、作品は展示しておりません。) pic.twitter.com/H3ZcCV9Rmi
— 太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art (@ukiyoeota) August 18, 2020
過去に展示されていた浮世絵にカットされたスイカの姿があるんです。
これを見るとほとんど現代のカットスイカと見た目にも変わらないですよね。
後日、他の記事にて同じく太田記念美術館さんがこの浮世絵に関しての詳細を語ってくれていました。
記事によると、こちらの浮世絵は
歌川国貞(三代歌川豊国)の「十二月ノ内 水無月 土用干」。安政元年(1854)の制作です。
とのこと。
時代的にはほぼ江戸末期ということになりますが、少なくとも江戸時代にはカットスイカが食べられていたということですね。
次に紹介するものは現代でもよく見掛ける半月状のカットスイカです。
半月状も一般的だった江戸時代のスイカ事情
こちらの浮世絵に描かれているスイカの形は、私たちが普段から目にしているいわゆる半月状に切り分けられたスイカです。
この他にも、お祭りの屋台で売られているスイカが半月状であったり、女性が半月状のスイカを食べている浮世絵なども存在しているそうで、江戸時代からスイカは庶民の間でも一般的な食べ物であったことが伺えます。
浮世絵の世界に描かれているスイカの多くは玉の状態、もしくは半月状が比率として多いことから、現代とほとんど変わらないスイカの楽しみ方をしていたことが分かるんですよね。
縞模様も現代と同じく描かれている
浮世絵の中にあるスイカの姿は、よく見ると白っぽい色で模様が描かれています。
浮世絵の特徴は描くものの特徴を強めるという技法も存在しているそうなので、スイカ=シマシマ模様という感覚も、現代とあまり変わらなかったのかもしれません。
最初に紹介したカットスイカが爪楊枝で食べられている様子が伺えることからも、一般的にスイカが浸透していたことが分かりますよね。
できれば当時の値段情報なども知りたかったのですが、なかなか情報が出ずに今回は断念しました(申し訳ありません汗)
しかし、屋台で食べられていたという事実があるということは、比較的手に取りやすい価格だったのではないかなと予想しています。
最後までご覧いただきありがとう御座いました。