スイカに塩をかけると『甘い』と感じる理由とは。

突然ですが、みなさんはスイカを食べるとき、塩をつける派・つけない派のどちら派ですか?

住んでいる地域や好み、ご家庭によって分かれるかと思います。(どうでもいいですがちなみに私はつけない派です!)

かけない派の人の意見としては、そのまま食べたほうが美味しいと思うのですが、だれが1番はじめにスイカに塩をかけたのでしょう?

今回は、スイカに塩をなぜかけると甘く感じるのか・・・また、その食べ方のルーツについて調べました。

スイカに塩をかけると甘く感じるのはなぜなのか?

スイカに塩をかけることによって起こる効果、それにはなんと名前があったのです!

それは【味の対比効果】と呼ばれるものです。

それってつまりなんなの?と思う方も多いかもしれません。

なんだか小難しい名前の効果ですが、わたしたちは自然とそういった味の対比効果のあるものを美味しいと感じるようにできているのです。

たとえば、、、

甘いものをたくさん食べると、塩辛いものやしょっぱいものが欲しくなりませんか?また、ちょっと前に「塩スイーツ」が流行りましたよね。甘いもの+塩辛い(しょっぱい)ものの組み合わせがなんだかクセになるんですよね。

じつはこの現象が【味の対比効果】なんです。

人間の舌は甘さとしょっぱさを同時に摂取すると、しょっぱさを先に感じるようにできていて、しょっぱさの後に甘さを感じます。

そうするとふつうに甘いものを食べるより、さらに甘みを強く感じるため、『スイカに塩をかけると甘く感じる』という食べ方が確立しているのです。

今でこそ、生産農家さん方の努力でフルーツ全体の糖度が上がっているため、塩をかけなくとも充分甘くておいしいスイカがありますが、昔はそこまで糖度が高いスイカが多くなかったため、こういった食べ方が広まったと考えられます。

最初にこの食べ方を始めたのはだれ?

少数派ではありますが今でもスイカに塩をかける人はいますよね。

そんな食べ方は一体だれが始めたのか気になりませんか?じつはとても著名な方が始まりだったことが判明しました。

それは誰もが一度は歴史の教科書で見たことがあるであろう、【千利休】です。

画像引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E5%88%A9%E4%BC%91

この食べ方のきっかけとなった舞台は江戸時代。

それよりも前は塩ではなく、砂糖をかけて食べられていたといいます(中国などは今でもスイカに砂糖をかけて食べる方がいるようです)。ある日、千利休が来客として招かれた先で出された砂糖のかかったスイカを見て、こう言ったそう。

「スイカに砂糖をかけるなど言語道断。スイカにはスイカの美味しさがある。むしろひとつまみの塩をかけた方がスイカの美味しさが引き立つ」と。

この一言から【スイカに塩をかける】という文化が広がったという説があります。茶人として有名な千利休ですが、こんなところでも革命を起こしていたなんて・・・!

スイカと塩と千利休(せんのりきゅう)について詳しく知りたい!

かける派・かけない派、どちらが多い?

全国的に見て、かける派の人は少ないそうですが、47都道府県の方に【スイカに塩をかける・かけない】の2択アンケートで取ったところ、47都道府県中12都道府県は【かける派】の方が多いという結果が出ました。

その貴重な<かける派>は以下の都道府県です!

宮城・福島・群馬・長野・山梨・静岡・岐阜・三重・愛媛・徳島・高知・宮崎

もちろん、人によっては上記の都道府県出身でも、かけない派の方もいると思いますが、みなさんの地域はどうでしたか?もし上記の12都道府県出身のお知り合いがいる方は、ちょっとした話題で聞いてみるのもいいですね!

さいごに

スイカに塩をかけることについて、その理由・はじまり・かける派/かけない派の対比などなど・・・さまざまな視点から詳しくご紹介しました!

昔は砂糖、そして塩と一緒に楽しまれてきたスイカ。

そんなスイカに合う、他の調味料を新しく探してみても楽しいかもしれませんね♪