スイカが自然に爆発して事故調査チームが作られる【すいか爆弾】

みなさんは2011年に中国で起きた【スイカ爆発事件】をご存知でしょうか?

スイカが爆発するなんて一体どんな状況だったんだよ!?と思いますよね・・・。

ですがこの事件が起きたのには、れっきとした理由と原因があるのです。

今回は少し謎の多い「中国のスイカ爆発事件」について詳しくご紹介いたします。

次々と自然破裂(爆発)したスイカの真相

2011年 中国江蘇省丹陽のスイカ畑で事件は起こりました。

スイカ畑で育つスイカがある日突然、何のきっかけもなしに突然爆発したのです。爆発したスイカは1つではなく、次々と割れて爆発し、最終的にその50ha(ヘクタール)もある畑のスイカがほぼほぼすべて爆発(破裂)してしまったのです。

なんというか。。。

ものすごく奇妙ですよね。

この事件は、他国のことにも関わらず、あまりに衝撃的なことだったため、日本のニュースシーンでも取り上げられ、一時話題となりました。

スイカが爆発?と聞いたことのない方も多いと思いますが、じつはスイカの爆発(破裂)そのものはそう珍しいことではないそうです。

ではなぜスイカは爆発するのかといいますと、、

スイカは成長過程の後半、高温や降雨量が多いなどの天候によって、スイカの外側(皮)よりも実の部分(中身)の成長度合いが勝り、スイカの内圧が高まることで破裂してしまうという事象が起こるのだそう。

簡単いえば、外側よりも中身のほうが大きくなってしまうということですね。

また、店頭で販売されているスイカなどが家に保管している際に破裂したデータもありますが、原因としては、スイカ内部の腐敗によってガスが発生し、破裂したものと考えられます。

このようにスイカが破裂すること自体はよくある話ではあるのですが、今回の中国のスイカ畑でのスイカ爆発事件は別のことが原因であることがわかりました。

それは植物成長促進剤の『ホルクロルフェニュロン』という農薬に原因があったのです。

ではその『ホルクロルフェニュロン』はどのような作用があるものなのか、見ていきましょう。

スイカを爆発させた農薬『ホルクロルフェニュロン』

『ホルクロルフェニュロン』という名前を聞く機会はほとんどの方がないと思いますので、これがどういった農薬なのか説明しますと、メロン・スイカ・カボチャなどの栽培時、着果(実をつける工程)を促進させるために散布する農薬です(くわしく書きすぎると難しい専門用語などでいっぱいになるため、簡略化して書いておりますので、詳細が気になる方は『ホルクロルフェニュロン』で検索してみてください!)。

こういった農薬を中国のスイカ農家では普段から使用していたとのこと。

※こちらの農薬は以前日本でも使用されていたこともあるそうですが、今現在では使用している農家はないとのこと。

事件の引き金となったのは・・・?

ではなぜ、その農薬を使ったことはその1度だけはないにも関わらず、なぜ突然爆発してしまったのかというと、【天候条件】と【化学物質の作用】によって引き起った事件と言われています。

そのスイカ農家さんにとってはとても不運な事件となりましたが、まさか農薬が原因でスイカが爆発するなんて想像できませんよね・・・。

やはり自然の摂理に逆らって、薬品などで食物を育てるとどこかしらに問題が起きてしまうかもしれない危険性があるという教訓になりましたね。

さいごに

農薬が危険とは言っても、植物を害虫から守るための薬品などがなければ、それはそれで植物に有害なので、薬品すべてが悪いという訳ではありませんが、なるべく植物の自然な流れを崩すことなく育てていけば、美味しい実をつけてくれることでしょう。

植物や食物などを自家栽培する方も増えてきた昨今、もし何かを栽培しようかなという方は、害虫などには気を付けながらも、愛情をかけてじっくりと育ててみてください!

関連記事