民間療法に使われる『スイカ糖』って一体なに??

こんにちは。あまいスイカ広報部です。

皆さんは民間療法という言葉を聞いたことはありますか?

日本で言えば、鼻詰まりにスライスした玉ねぎを嗅いで鼻の通りをよくしたり、風邪の引きはじめに卵酒を飲んだり、首にネギを巻いたり、地方などによって色々な民間療法があるんですよね。

いわゆる『おばあちゃんの知恵袋』のような民間療法ですが、実はスイカを使った民間療法があるとのこと。

これは『スイカ糖』と呼ばれており、スイカ全てを使って作るハチミツのようにトロッとしたものなんです。

今回はあまり知られていない『スイカ糖』について紹介していきたいと思います。

民間療法『スイカ糖』とは?

画像引用元:熊本市物産振興会

日本では夏の風物詩として楽しまれるスイカですが、アフリカでは水分補給に食べられていたり種子を食べるために栽培されていたり、栄養食品のように消費されてきた歴史があります。

一方でその栄養価から近年ではダイエットや美容にも効果的だと言われているのですが、その中にスイカ糖と呼ばれる食べ方があるそうです。

スイカ糖は日本では明治時代頃から大正時代頃によく作られていた健康食品の1つだったと言われています。

もともとは中国の文献にも『西瓜糖』が記されていることも確認されていることから、中国ではもっと古い時代からスイカ糖が作られていた歴史があるのかも知れません。

日本では熊本県や千葉などスイカ栽培が盛んだった地域では有名だったそうで、いわゆる喉の痛みや咳止めなど、風邪の諸症状に対して服用されていたようです。

他の健康食品とは少し違う『スイカ糖』の効果と考え方

健康食品と聞くと、多くの人が足りない栄養を外から取り入れるという考え方を持っていると思います。

しかし『スイカ糖』はスイカをそのまま原料にして作られているものなので、スイカの特性を引き継いでいるのです。

どういうことかと言うと、スイカに含まれるシトルリンやアルギニンなどの成分が体内の不要な物を外に出す働きをしてくれます。

つまり、スイカに含まれる栄養素を補給しつつ、不要な物は体外に排出するという働きをしてくれるのがスイカ糖だと言われているのです。

おそらく日本よりも古い時代からスイカを食べられていた中国では明朝の書物に、果実に利尿、解毒、腰痛、むくみの改善など、種子には解熱、利尿にそれぞれ効用があるといった記述があるそうです。

通常、生のスイカの保存期間はそこまで長いものではありませんが、スイカ糖にすることによって冷蔵庫では約1年ほど保存が出来るとも言われています。

こういった背景を考えると、スイカ糖は昔から保存の効く『健康食品』の1つとして愛されてきたのかもしれません。

スイカ糖の主成分

スイカ糖は以下のような成分で構成されています。

  1. 還元糖(スイカ由来の甘みでカロリーがほとんど存在しない)
  2. 繊維質(お通じなどに効果のある食物繊維)
  3. シトルリン(利尿作用を起こす特殊成分)
  4. リコピン(活性酵素を抑制する働きをしてくれる栄養素)
  5. フラボノイド(白血球を強くする働きを持っている)
  6. マンノシターゼ(糖質や脂質を分解してくれる酵素の1つ)

もともと、スイカに含まれている栄養素がぎゅっと詰め込まれていますよね。

最近では知っている人には『美容食品』の1つとしても注目されているそうですので、スイカ好きは要チェックな食品の1つかもしれません。

自分でも作れる『スイカ糖』

さて、ここまでスイカ糖について紹介してきましたが、実は『スイカ糖』は自分で作ることも出来るんです。

スイカを余らせてしまったりしそうな時には、予めレシピを知っておくと『スイカ糖』として楽しむことも可能です。

『スイカ糖』の作り方に関して、以下の記事にて詳しく紹介していますので是非チェックしてみてください。

・スイカ糖の作り方と保存方法を紹介!『美容と健康食品』