【カリウム過多】腎臓の悪い人はスイカを食べすぎてはいけない?

こんにちは。あまいスイカ広報部です。

今回はあまり普段取り上げないですが、スイカを食べすぎてはいけない人について解説していこうと思います。

一般的に、健康体の人であれば、スイカは栄養も豊富ですし、積極的に食べても影響はありません。

しかし、特に腎臓に基礎疾患のある方は、主治医の先生にしっかりと相談した上で注意すべき必要があるそうなのです。

参考:http://www.holonicsystem.com/nutrition/t-tayori/201105.html

スイカが腎臓を悪化させる可能性とは

人間にとって腎臓はミネラルの1つである『カリウム』を調節して、尿などによって体外に排出する働きをする大切な臓器の1つです。

通常、健康体の腎臓は食事などから摂取するカリウムを体内で調節してくれますが、腎臓の機能が低下している場合には、カリウムが排出されずに、体内に蓄積されてしまいます。

カリウムが正しく体内で処理されなくなると、血液の中にもカリウムが多い状態になってしまうことで、『高カリウム血症』と呼ばれる状態になってしまうのです。

高カリウム血症は特に心臓などへの悪影響を及ぼすと言われていることから、健康診断などでカリウムの数値が高かったり、腎臓について注意された場合には、スイカを食べるという行為が健康促進ではなく、症状を悪化させてしまう可能性もあるそうです。

参考:http://www.osakacity-hp.or.jp/ocgh/wp-content/uploads/2018/12/cb1f785c875ff2c79127a470e09c7935-1.pdf

スイカに含まれるカリウムの量

スイカに含まれるカリウムの量はスイカが80gに対してカリウム100mgが標準的な数値とされているそうです。

WHO、世界保健機構による高血圧防止の摂取目安量は1日3510mgとなっていますが、2015年版の日本の食事摂取目安では男性で3000mg以上、女性は2500mg以上とされています(健常者における摂取目安)

カリウムはスイカ以外の食品(特にフルーツ)にも多く含まれているため、1日のトータルでカリウムの摂取量を調整する必要があるそうです。

逆に、腎臓などがよわくなっている場合には、1日のカリウム摂取目安が2000mg以下とされているため、自身の体の状態を知っておくことが重要ですね。

腎臓に疾患のある方は主治医と相談の上で

一般的に腎臓は症状に気づくことも遅く、健康診断などで指摘されることが多いそうですから、もしも腎臓やカリウムの数値に異常があると判断された場合には、スイカの摂取も控えるべきかもしれません。

最終的にはお医者さんに判断を仰ぐことが絶対ですから、自己判断はせず、主治医と相談の上で食べても良い量をしっかりと把握しておきたいですね。

スイカの効能について『腎臓の機能をよくする』というような話もあるのですが、それはあくまでも利尿作用が働くという意味であり、腎臓に直接影響を与えるものではありません。

カリウムやミネラルは人間にとって大切な栄養ですが、何事も取り過ぎはよくないということですね。。