スイカに含まれる『シトルリン』ってなに?

スイカには様々な栄養素や成分が含まれています。

今回はスイカの栄養素の中でも様々な効果を期待されている『シトルリン』にスポットをあててみましょう。

シトルリンという名前自体はみなさんご存知かと思いますが、実はシトルリンとはスイカから発見された栄養素なのです。

スーパーアミノ酸とも呼ばれるシトルリンとはどのような成分なのでしょうか?

シトルリンとは?

まずはシトルリンに含まれている主な効果について紹介していきます。

シトルリンはスーパーアミノ酸とも呼ばれる成分で、その効能は【持久力UP】【疲労回復】【むくみ解消・冷え性改善・アンチエイジング】などが挙げられています。

シトルリンは血管の機能を維持するのに必要不可欠な成分で、血管を広げ血行を良くする働きがあり、血流を促すことができるのです。必要なシトルリン摂取量は一般的に800mg/日と言われていますが、このシトルリンが多く含まれている食材はなかなかありません。

スイカに含まれているシトルリンの量について

そんな中、スイカのシトルリン含有量は(100gあたり)180mg含まれていると言われています。

もちろんスイカだけで1日の摂取量には満たないのですが、それでも他の食材に比べるとダントツに高い数値なので、スイカを食べられる季節は積極的に摂取したいものですね。

また上述のように、血管を拡張・血行促進により得られる効果が、個人差はありますが先ほど挙げた効能に出るようです。

たとえば【持久力UP】という効果は、運動前にシトルリンを摂取することによって、NO(一酸化窒素)が発生し、血管が広がり血流がよくなります。そして血流がよくなったことで血管の酸素と栄養素を運搬する効率があがり、筋肉への糖の吸収がUPされるため、筋力トレーニングや運動前に食べることがおすすめなんです。

次に【疲労回復】人は身体が疲労した時に発生する成分があります。

それは皆さんご存知であろう「アンモニア」という成分です。

シトルリンには疲労の原因のひとつとされる「アンモニア」を除去する働きがあるため、パフォーマンスをUPしてくれるという効果があるといわれています。

最後に【むくみ解消・冷え性改善・アンチエイジング】こちらの効果については知られていることも多いのですが、知らなかった方のために説明いたします。

先ほどもありました通り、シトルリンには血流をよくする働きがあるため、必然的に血行がよくなり血流の悪くなりがちな身体の末端などにも血流が行き渡ることによって、血流の滞りが原因で起こる「むくみ」や、血流がよくない方にとっては「冷え性の改善」になるのです。

また、血行がよくなると代謝もUPし、さらにお肌のハリ・ツヤの生成に必要な「天然保湿因子」とされるシトルリン(アミノ酸の一種)はアンチエイジングにピッタリというわけですね。

なぜスイカにはシトルリンが豊富なのか?

他の食材にはあまりシトルリンの含有量が多くないことに対して、スイカはなぜこんなにもスーパーアミノ酸ともいわれるシトルリンが豊富に含まれているのか疑問ですよね。

それにはスイカのルーツが関連していたのです。

スイカの原産地は砂漠で、もともと水分が極端に少ない過酷な環境で育ったフルーツなのです。

そんな太陽の光がつよく、乾燥した砂漠地帯の過酷な環境下で育つためには、シトルリンという成分が必要不可欠なため、スイカには多くのシトルリンが含まれているといわれています。

また、シトルリンが発見されたのは日本の1930年、スイカから発見されたということもあり、スイカの学名である、Citrullus vulgaris(シトルラス ブルガリス)から『シトルリン』と名付けされたそうです。

シトルリンは有能なアミノ酸

いかがでしたでしょうか?普段名前をよく聞くものでも知らないことはまだまだあるものですね。

まさかシトルリンという名前がスイカからとられたものとはまったく知りませんでした・・・。

さらに生活に役立つ効能がたくさんあるので、スイカを食べられる季節になったらもっと積極的に食べたいなと思いました。

このように普段食べているものの成分や栄養素や効能を知って食べるのと、知らずに食べるのとでは楽しみ方も変わります!

食事は嗜好品でもありますが、同時に生きるために必要な行為で、栄養を摂取する手段なので有効な食事をとりたいものです。

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