スイカの特徴といえば・・・?っと聞かれると大半の人があの独特な【縞々模様】が思い浮かびませんか?
緑色の皮に黒いシマシマ、これが外見的には多くの人が思い浮かべるスイカの特徴ではないでしょうか。
それでは、スイカがどうしてあの縞々な模様になった理由をみなさんはご存知でしょうか?
あまり知られていない事実ですが、そこには意外だけど、理にかなったワケがあったのです。
少し考えてみてください。
そもそもスイカって、他のフルーツと比べてみると、大きさもさながら、派手なもので目立ちやすいですよね?そこにヒントがかくされていたのです・・・!
今回はそんな【スイカの模様のナゾ】に迫っていきます。
なぜスイカの模様は黒い縞々になったのか?
まず、なぜあの模様になったのかを知るには、スイカの模様に触れる前に、スイカの基礎知識から振り返るとより納得できるので、そちらからお話していきましょう。
スイカの原産地はどこか?答えは砂漠です。これは以前にも紹介しましたよね。
砂漠では草木や水・雨などが少なく、植物や食物の繁殖がとても難しい環境。また、砂漠の過酷な環境に耐えられる動物も数が少なく、限られた動物なので、蜜や種を拡散して繁殖させてくれる動物がいないとなると、植物や食物が生き残るのは難しいですよね。
ようするに植物としての子孫繁栄がそもそも自生していた環境的に難しいということになります。
そうすると、その過酷な環境下で生き延びるために自分で大きく思い通りに移動のできない植物たちは一体どうやって生き延びているのでしょうか?
スイカであれば種を拡散させることが繁殖させる唯一の方法なのですが、それをするためにはどうすればよいと思いますか?
自分で思うように動けないとなると、自分以外の何者かに種を運んでもらうほか方法はありませんよね・・・。
そこで重要な役割を果たしてくれる救世主が砂漠にはいたのです!
なんと、それは皆さんの身近に存在する動物だったのです!
過酷な砂漠で生き延びるスイカの“救世主”とは?
砂漠に住んでいる動物といえば、ラクダ・キリン・ヌー・オリックス・カンガルーなどの比較的大きな動物や、ネズミ・フェネック・ミーアキャット・トカゲなどの小さな動物もいますが、どれも身近にはあまりいない動物ですよね・・・。
では、どういった動物がスイカの救世主なんでしょう?
ズバリ、答えは“鳥”だったのです。
どうでしたか?意外にもあっさりとしや答えを書きましたが、皆さんの思い描いた動物でしたでしょうか?でも鳥って砂漠に住んでるのかな?と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。
もちろん、生息している鳥としては数が限られてはくるのですが、砂漠の上空に渡り鳥が飛ぶこともしばしば。
そんな鳥たちに種を運んでもらうのです。ただ、そうしてもらうためにはまず空を飛んでいる鳥に上空からでも見つけやすいように目立たなければ困りますよね。茶色だったり、地味な模様だった場合は、鳥たちに気づいてもらえず、過酷な生存競争には勝てません。
なので、スイカはそういった環境を打破するために、自らあの派手な模様である【黒い縞々】を身にまとうようになったわけです。
普通の動植物などは、どちらかというと擬態したり、景色に溶け込もうとするものですが、スイカは真逆なんですね。
自分から存在をアピールすることによって子孫繁栄をしてきたわけです。
ありがとう。スイカさん。。
スイカが縞模様になったワケ
いかがでしたでしょうか?
今回は紹介したようにスイカは砂漠といった過酷な環境で生き延びるために、“鳥”たちに種を運んでもらって繁殖していったんです。そして現在は美味しい夏のフルーツの代表にまで上り詰めたというわけですね。
過酷な環境に合わせて進化し、あの派手なスイカの黒い縞模様が出来上がったのかと思うと、ひとつひとつの植物や食物の柄、形などのルーツを調べるのも楽しいものです。
もし夏休みの自由研究の題材に困っているお子さまがいらっしゃったら、こういうテーマはどうかな?と提案してあげてもいいかもしれません。